〔おもしろ雑学〕
石炭は太古の贈り物
石炭は古代の植物が枯れて堆積した層に、地殻変動によって圧力が加えられてできたものである。イギリスの石炭の層からは石斧が発見されており、人類ははるか昔から石炭を燃料として使っていたと考えられる。
日本では、天智天皇の時代の「日本書記」に、668年に越の国から燃える水 (石油)と燃える土が献上されたとの記録がある。燃える土とは石油のしみこんだ土ではないかとする説もあり、石炭かどうかは定かではない。
17世紀には日本各地で石炭が採掘された。「うに」と呼ばれた亜炭の採掘風景を芭蕉が「香に匂へうに掘る岡の梅の花」と歌に詠んでいる。