〔おもしろ雑学〕
初夏なのに「秋」とは?
麦が実り熟する5月末から6月初旬のころを「麦の秋」「麦秋(ばくしゅう・むぎあき)」といい、俳句では夏の季語となっている。
ではなぜ「秋」なのだろうか。それは、秋がもともと穀物などの熟する時期を意味した言葉だったので、初夏であっても麦が熟する時だから「麦の秋」と呼んだのである。
麦秋という言葉自体は、大陸から入ってきたもので、陰暦4月の異名だが、ただ「むぎあき」はそれを単に訓読みしたものではない。日本の農村でも古くから米が実る9~10月を「米あき」と呼んできたように、麦の秋という呼び方はあったらしい。