〔おもしろ雑学〕 正月にお屠蘇は何故飲む
 どこの家庭でも正月ともなれば「お屠蘇(おとそ)」を飲みます。では、このお屠蘇とは一体なんで飲むのでしょうか。

 お屠蘇は、一年間の邪気を払い、長寿を願って新年正月に飲む薬酒のことをいいますが、この「屠蘇」とは、「蘇」という悪鬼を屠る(ほふる)、つまりやっつけるという意味です。正月には、お屠蘇を飲んで、無病息災を願うのです。

 古来より、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」とされ、正月の祝い膳には欠かせないものとなっています。お屠蘇は、新年の挨拶を交わした後、若い者から順番に飲むのが慣わしです。古来中国では「薬を飲むときは君より臣が、親より子が先に」という教えがありました。