〔おもしろ雑学〕 昔の箸はピンセット形
 古事記のヤマタノオロチ退治の話は、スサノオノミコトが川に箸が流れているのを見て上流に人が住んでいることを知ったことから始まる。

 日本人が古くから箸を使っていたことが分かるが、その時代の箸は、今のような二本箸ではなく、一本の竹を真ん中から折ったピンセットのような形をしていたという。

 二本箸は中国から伝わったもので、鎌倉時代に定着したといわれる。箸にはそれを使う神や人間の魂が宿るとされたことから、一度使ったものを他人が使わない習慣が生まれ、それが今日の割り箸となったようだ。