作者:
待賢門院堀河(平安後期の歌人。女房三十六歌仙・中古六歌仙の一人)
原文:
長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ
読み:
ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ
解釈:
貴方の愛情が長続きするかどうかわかりませんが、寝乱れたこの黒髪のように心も乱れている今朝は、物思いに沈んでおります。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。