作者:
志貴皇子(しきのみこ)
原文:
葦べ行く 鴨の羽がひに 霜降りて 寒き夕へは 大和し思ほゆ
読み:
あしへゆく かものはがひに しもふりて さむきゆふへは やまとしおもほゆ
解釈:
葦辺を泳いで行く鴨の翼に、霜が降り積もる、そんな寒い夕暮れに、故郷の大和が偲ばれる
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。