作者:
藤原基俊(平安後期の歌人、公家)
原文:
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり
読み:
ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり
解釈:
お約束してくださいました「ただ私を頼みせよ、しめじが原のさせも草」という恵みの露のようなお言葉を唯一の頼みとして生きてまいりましたが、ああ、今年の秋もむなしく過ぎて行くようです。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。