作者:
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成。平安時代後期~鎌倉時代初期の歌人・公家。藤原定家の父)
原文:
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
読み:
よのなかよ みちこそなけれ おもひいる やまのおくにも しかぞなくなる
解釈:
世の中というものは逃れる道は無いものなのだ。深く思いこんで入ったこの山奥にも、鹿が悲しげに鳴いている。
参考:
道こそなけれ:逃れる道はない。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。