江戸:
芸は身を助ける(げいはみをたすける) ひとつでも秀でた芸があると、いざというとき役に立つということ。芸にすぐれていると、困窮したときにそれが生計の助けにもなるということ。
京都:
下駄と焼き味噌(げたとやきみそ) 板につけて焼いた味噌の形は、下駄に似ているが、実際は違うところから、形は似ていても、内容はまったく違っていることのたとえ。
大坂:
下戸の建てた蔵はない(げこのたてたくらはない) 酒を飲まないからといって、そのぶん金をため蔵を建てるとは限らないことをいう。酒飲みの人の主張で、酒飲みが下戸を嘲笑していう句である。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正しく暮らしましょう。