〔い〕ではじまるおうた
◆◆◆ 一寸法師(いっすんぼうし)◆◆◆
1.ゆびにたりない いっすんぼうし
ちいさいからだに おおきなのぞみ
おわんのふねに はしのかい
きょうへ はるばるのぼりゆく
2.きょうはさんじょうの だいじんどのに
かかえられたる いっすんぼうし
ほうしほうしと おきにいり
ひめのおともで きよみずへ
3.さてもかえりの きよみずざかに
おにがいっぴき あらわれいでて
くってかかれば そのくちに
ほうしたちまち おどりこむ
4.はりのたちをば さかてにもって
ちくりちくりと はらじゅうつけば
おには ほうしをはきだして
いっしょうけんめい にげてゆく
5.おにがわすれた うちでのこづち
うてばふしぎや いっすんぼうし
ひとうちごとに せがのびて
いまはりっぱな おおおとこ
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