作者:
長奥麻呂(ながのおきまろ)
原文:
苦しくも 降り来る雨か 神の崎 狭野の渡りに 家もあらなくに
読み:
くるしくも ふりくるあめか みわのさき さののわたりに いへもあらなくに
解釈:
雨に降られて行き惑う旅のわが身の切なさよ、三輪崎の狭野の渡し場に妻や子の待つ家もない。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。