作者:
能因法師(俗名:橘永愷。平安中期の歌人・僧侶。中古三十六歌仙の一人)
原文:
嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり
読み:
あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり
解釈:
烈しい嵐が吹き散らした三室山の紅葉は、やがて竜田川に流れ入って川面は錦のように美しいことよ。
参考:
三室の山:大和国生駒郡の神南山のこと。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。