作者:
藤原清輔朝臣(平安末期の歌人、公家。藤原顕輔の子)
原文:
長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
読み:
ながらへば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこひしき
解釈:
もし生き長らえたら、つらいことの多いこの頃も懐かしく思い出されるのだろうか。つらかった過去も今では恋しく思い出されるのだから。
参考:
長らへば:生き長らえていたならば。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。