作者:
参議雅経(飛鳥井雅経。平安末期~鎌倉前期の歌人・公家)
原文:
み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり
読み:
みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり
解釈:
吉野の山から秋風が吹き、夜は更けて夜寒の古都吉野では、衣を打つ砧の音が寒々と聞こえてくることだ。
参考:
み吉野:吉野のこと。「み」は美称の接頭語。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。