作者:
三条院(第六十七代天皇。冷泉天皇の第二皇子)
原文:
心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな
読み:
こころにも あらでうきよに ながらへば こひしかるべき よはのつきかな
解釈:
私の気持ちに反してつらいこの世に生きながらえるのであるならば、今宵の月はきっと恋しく思い出されるに違いない。
参考:
心にあらで:自分の本心とは違って。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。