作者:
従二位家隆(藤原家隆。鎌倉時代初期の歌人・公卿。「新古今和歌集」の撰者の一人)
原文:
風そよぐ ならの小川の 夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける
読み:
かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎそなつの しるしなりける
解釈:
風が楢の葉をそよがせている、このならの小川の夕暮れはまるで秋のようで、ただ禊の行われていることだけが夏であることのしるしであるなあ。
〔末吉〕末吉といえどもまだ吉の中にあります。油断することなく身を正して暮らしましょう。